[2020年5月3日]

どこにも行かないGWにすべきこと

 

 

 

緊急事態宣言が出されているということもあり多くの方々がGWにも関わらず外出を控えていらっしゃいます。地域によって差はあるもののコロナウイルスの感染拡大前に比べて人出は政府目標の8割減とはいかないまでも大幅に減っている地域が多いとのことです。そして、その結果日々のコロナウイルスの感染者数も減ってきています。これも、我々日本人の努力の成果の現れで素晴らしいことだと感じています。

 

 

 

 

 

 

しかし、同時に天気が良い日が続くGWにどこにも行けない事を残念に思う人も多いのではないでしょうか。かく言う私も、どこにも行けないことを残念に思う一人です。特に、1か月以上の長期間にわたり家に閉じこもっているとなおさら「どこか、家族と一緒にくつろげる場所に行きたいな」と感じてしまいます。そんなことを思いつつ、我慢しないといけないと強く感じてもいます。

 

 

 

 

 

 

我慢とは、我々日本人にとっては日常的に良く使う馴染み深い言葉の一つです。しかし、この我慢が仏教に由来する言葉であり煩悩の1つという事をご存知の方は余りいません。仏教では、七慢(ななまん)という言葉があります。慢(まん)は、人が持つ思い上がりの心をいいます。仏教ではこの慢という心理状態が7種類あるとしており七慢と名付けています。そして、我慢はこの7慢の内の1種類であり、「自分に執着することから起こる慢心=高慢・おごり・うぬぼれ」を意味しています。この言葉が後に発展して、自分の慢心を抑える=自分自身を抑える⇒我慢となったそうです。

 

 

 

 

 

そして、今我々に必要なのは正に我慢すること(仏教用語だと我慢を抑えること)だなと改めて感じています。自分は大丈夫という気持ちで、軽はずみに色んな場所に行ったり、友達や知人に会いにいったり、感染と疑われる症状が出ていても出歩いてしまったりといった「自分は大丈夫」という根拠のない自信を持って行動することは慢心の極地でしかありません。世のため、人のため、自分のためになる行動=我慢することを心がけることが今私が一番しないといけないことだなと感じています。